協力のお願いは失礼?

先日、PCのアクセサリーを購入した。パッケージには以下の表示があった。この右にはQRコードが表示され、テキストでURLも表示されている。

SDGsを考慮していると思われる。一見すばらしいが、失礼な言いかただと受け取られかねない表現である。

PDFをダウンロードする行為はユーザーにとっては協力とは限らない。ダウンロードしなければマニュアルが手に入らないからやるのである。左のイラストを見てメーカーの意をくみ取れといっているとも受け取れるがそれも問題である。イラストの下の文字まで読まないユーザーはかなり多いであろう。そのようなユーザーから見ればペーパーレス化はコストダウンが目的だと思える。ペーパーレス化への協力という名のもとにダウンロードを強制されたと受け取ることもできるのである。

ここは「弊社はSDGs達成に向けてユーザーマニュアルのペーパーレス化を進めてます」というメーカーの宣言と、「ユーザーの皆様にはお手数をおかけして申し訳ありませんが、PDFマニュアルをダウンロードしてください」というお詫びを含めたお願いに分けて書いたほうがよいと思われる。

このように「協力をお願いします」というのは一見よさそうに見えるが実は失礼だったり、内容がなかったりすることが意外と多いので注意が必要である。