不定期連載を開始します

こんなマイナーな会社のホームページでも見に来てくださる方がいます。タモリ倶楽部の効果でしょうか。これからも時々は書き込みを続けたいと思います。

でも、次のマニュアルオブザイヤーが選ばれるのは秋です。それまでは、マニュアルに関するトピックを思いのままに書いていきます。

これから何回かは安全に関する情報について書きたいと思います。マニュアルの冒頭部分には安全に関する情報がまとめられています。以下は某社のオーディオ製品のマニュアルの冒頭部分です。日本で販売された製品に附属していたマニュアルの「安全のために」というページと英国で販売された同じ製品に附属していた英語版のマニュアルの同じ目的のページです。Brexit前の製品なのでCEマーキングが付いています。

日本語版
英語版

このページに書かれているのは使用情報の国際規格IEC/IEEE 82079-1:2019ではsafety note(安全表記)と呼ばれる情報です。墨で消した部分には製品と製造者が識別可能な情報が書かれています。両者を比較すると識別情報の記載数がかなり違うことがわかります。さらに言えば日本版には製品の識別情報はありません。さらに、書かれている内容もかなり違います。このような違いはこのメーカーだけでなく日本のメーカーの製品マニュアルでは一般的にみられることです。文化の違いと片付けてよいのでしょうか。

次回からは詳細な違いを説明したいと思います。